HOME べっ甲について べっ甲ができるまで

べっ甲づくりについて

べっ甲画像

長崎伝統工芸品 長崎べっ甲

べっ甲製品は長崎を代表とする伝統工芸品です。
その歴史は古く、江戸時代から長崎のべっ甲彫刻細工師が活躍していました。

そして何代もの間その伝統技法を受け継ぎながら今日に至っています。
そのべっ甲製品が出来るまでの過程をご紹介します。

べっ甲が出来るまでの工程

材料の選定
画像

べっ甲作りの作品に適したタイマイの甲羅であるべっ甲の材料を選びます。
この材料はワシントン条約により、原材料となるタイマイの甲羅がほとんど手に入らないため、今ではとても高価なものとなっています。

yajirushi

生地作り
画像

べっ甲作りは生地作りと呼ばれるこの作業から始まります。初代から三代目に亘って考案されてきた豊富な図案を元に作品のデザインを決めていきます。
これはかんざしの図案です。
因みにこの図案は明治時代に初代が描いたものです。

yajirushi

加熱圧着
画像

べっ甲は1枚1枚が薄いため、作る作品に合わせるため何枚もべっ甲を重ね合わせます。
熱と水で重ね合わせたべっ甲をしめった布と板で包み込み、熱を通した鉄板で挟み、プレス機でさらに圧着させます。
この熱と水との加減がべっ甲を重ね合わせたり、曲げたりする重要な工程となります。
べっ甲細工はまさに熱と水で作り上げる芸術作品と言えるでしょう。

yajirushi

裁断
画像

重ね合わせたべっ甲を作品のカタチに合わせて裁断します。

yajirushi

粗磨き
画像

裁断が終わると表面の凹凸をなくすため、粗磨きを行います。

yajirushi

けびき
画像

鉛筆で下絵を描いたあと、「けびき」という道具を使って線を描いていきます。

yajirushi

切り取り
画像

けびきの作業が終わると糸鋸を通すための穴開け作業に移ります。
穴を開けたところから糸鋸で丹念に切り取っていきます。
こうした道具は自分に合うよう、独自に作られたものです。
こうして作品の大まかなカタチが現れてくるのです。

yajirushi

彫刻
画像

この作業が一番の腕の見せ所です。作品の善し悪しは、この彫刻で決まるといっても過言ではありません。
ひとつひとつの模様を丹念に彫っていきます。全体のバランスを考えながら、ひと削りひと削り根気強い作業が続きます。
中には彫る作業だけで1週間近くかかる作品もあります。

yajirushi

みがき
画像

彫刻が完成すると、研磨機にかけ磨きをかけます。
さらに、サンドペーパーなどで細かい磨きをかけ、光沢が出るまで作業を続けます。
この作業により、べっ甲が持つ独特の飴色の輝きが出てきます。

yajirushi

最終仕上げ−完成
画像

細かなところを確認しながら最終仕上げを行います。
そしていよいよ作品が完成されます。

このページのトップへ